神社と実務 第一〇七号 現代神社と実務研究会

会員総会レポート

三月二十三日(土)芝東照宮(東京都港区芝公園四―八―一〇)にて開催。午後一時、恒例により代表(座間神社宮司 山本孝司氏)を議長に選出し、活動報告・決算・次年度活動計画・次年度予算案を承認しました。
引き続き芝東照宮 勝田勇氏(本会元代表)により正式参拝を致しました(ユニークなお下がりを有難うございました)。

休憩の後、中村裕之氏(葛飾八幡宮権禰宜)の司会で記念講演を拝聴しました。

神奈川大学教授 石井美樹子先生によるパワーポイントを用いた「英国国教会について」と題するお話。解り易い内容で、九十分があっという間に過ぎた感じです。参加者からの質問も相次ぎ、充実した二時間となりましたが、終了時間が迫り、惜しみつつ芝東照宮を後にしました。

更に芝大神宮参道脇の「新鮮市場・芝大門店」に会場を移し、柴沼淑人氏((有)日東専務)の司会、京都野宮神社宮司 懸野直樹氏の発声で開宴。十九時三十分まで懇親を深めました。北海道からは高信優太さんが参加して下さり、石井美樹子先生を囲んで和気あいあいとしたひとときを過しました。

①春 例 会

時 五月十八日(土)午後二~四時  所 平塚八幡宮(神奈川県平塚市浅間町一―六)
*JR東海道線「平塚」駅北口下車徒歩八分
講師 平塚八幡宮宮司 宅野 順彦 氏
*散会後、懇親会を計画しています。
☆申込み締切は四月二十五日(木)

②夏 季 研 修

時 六月二十二日(土)~二十三日(日)
所 大山阿夫利神社
*初日は座間神社に参拝します。参加費は1万円の見込み。申込み締切は六月十五日(土)

③夏 例 会

時 七月十三日(土)午後二~四時
所 天祖神社(東京都板橋区南常盤台二-四―三)*東武東上線ときわ台駅下車徒歩一分
講師 学習院大学講師 小平美香氏
『女性神職の近代―神祇儀礼・行政における祭祀者の研究』(ぺりかん社)著者
☆申込み締切は六月二十五日(火)
*日程を繰り上げました。御注意下さい。
◇各行事に参加の方は催しの番号・例会・懇親会の出欠を明示して担当金子宛へお知らせ下さい。

受贈図書

*敬称略・有難うございました
古閑博美編著『魅力行動学 ビジネス講座Ⅱ ホスピタリティ、コミュニケーション、プレゼンテーション』(学文社、一四九ページ・二〇〇〇円+税)
高橋史郎監修『物語で伝える教育勅語』(明生社、一二〇ページ・一二〇〇円+税)まほろば事業団
吉井貞俊『お伊勢さん125社 巡拝ものがたり』
(戎光祥出版、一八四ページ・一五〇〇円+税)
窪寺伸浩『なぜ儲かる会社には神棚があるのか』(あさ出版、一八二ページ・一五〇〇円+税)
「wago― 和合 ―」(偶庵、七六二円+税)三~六号

書 棚

宮尾登美子著『天涯の花』(集英社文庫、四五二ページ・七四〇円+税)捨て子である主人公が孤児院から神社の老夫婦の養女に迎えら、文字通り天涯の地で成長して行く。樋口一葉と似た筆運び。この作品は既に十三年経ており、NHKでもドラマ化された。神社が舞台であり神職が脇役。

芦原義信著『隠れた秩序 ― 二十一世紀の都市に向って』(中央公論社、二一二ページ)本書は二十五年前に公にされ現在も中公文庫で読まれている。建築学の本だが第二章と第三章に同感するものがあった。「アミーバー都市 ― 隠れた秩序」(第一章の2)「半公共的内部空間または私的外部空間」(第三章の4)「二十一世紀の木造都市」(同、5)「結び」から日本古来の建築への思いが伝わる。

水谷類著『中世の神社と祭り』(岩田書院、二五五ページ・三〇〇〇+税)専門書だが「総社の成立」「「宗教センター」と「宗教サロン」」「今宮神社の祭礼と鹿沼の人びと」「地方神職と卜部神道吉田家」は見逃せない。

関東民具研究会編『相模・武蔵の大山信仰』(岩田書院、一五五ページ・二二〇〇+税)夏季研修の予習用に読んだ。若手研究者たちが頑張っているが、資料不足や文章力の差は否めない。

雑 誌 評

「季刊 悠久」第一三〇号(鶴岡八幡宮・七一四円)〔特集 天変地異・神仏と災害Ⅱ〕。「東北地方太平洋沖地震に関する天皇陛下のおことば」、佐野眞一「エッセイ 礼儀知らずの高齢者」、加藤隆久「神社と災害」、佐伯一伯「神社立地と災害について」、奥野真行「伊勢神宮の被害と一三六一年(康安元年)の地震」、三橋正「奉幣と災害」、松本滋「平成の災害と皇室」、阿部武司「岩手沿岸地方の祭と民俗芸能の現状」、笠原信男「被災地における祭礼・神事芸能と復興(宮城県)」、佐治靖「被災地における祭礼・神事芸能と復興 ― 福島県の状況 ―」、工藤祐允「災害と神社」。今号はどのように次代に伝えるかを考えさせる。

「正論」二月号(産経新聞社・七四〇円)〔強い日本へ ― さらば「心の戦後レジーム」〕中西輝政「現代「歴史戦争」のための安全保障」、渡部昇一「諸悪の根源「戦前暗黒史観」との決別」、八木秀次「毒花繚乱 ― 破壊する「人権」を撃つ」、河合雅司「国家非常事態、いまこそ「産めよ殖やせよ」だ」が整然と論じていて良い。西尾幹二・福井義高「アメリカはなぜ日本と戦争をしたのか○下」は完結。本間一誠「一筆啓誅 NHK殿」は相変わらずのNHKにうんざり。佐瀬昌盛「第5回 防衛庁長官 坂田道太」は坂田の国防への取組みに真剣さを感じさせた。

「正論」三月号(産経新聞社・七四〇円)金美齢・長谷川三千子「私たちが安倍応援団になったわけ」。〔特集 安倍政権を襲う難題}。小堀桂一郎「「戦後体制克服」の肝所」は焦るなと警告。渡辺惣樹「緊急インタビュー TPPの正体と国益」は中国牽制がTPPの真意だと見る。八木秀次「「待てない」世論にご用心」も焦らぬようにと進言。佐藤松男「福田恆存、知られざる「日米安保」批判」は再評価の一端。

「正論」四月号(産経新聞社・七四〇円)
中西輝政「習近平「ネオ戦後世界秩序」への野望を打ち砕け」は世間一般の読みの甘さを警告。野村旗守「国益消失最前線 中国への技術流出が止まらない」は言われて来た以上に現状が凄い。八木秀次「反米軍闘争を称賛するセンター試験」は入試問題に偏向ありと糾弾。〔体罰と教育を考える〕では、野々村直道・野口健「対談 それでも体罰は必要だ」、森口朗「賛成 正しさ「2万%」でお子さまヒステリーにも屈せず」が、読ませる。教師の権威を奪ったのが遠因。教育に新たな息吹を吹き込みたいものだ。

俄神主社務日誌

o月o日 晴
S神社氏子。ハクビシンに荒され建て直しに至った氏子宅のその後。新居の清祓のはずだったが、工事は半分しか済んでいない。仕上がった部分に神棚を奉斎したので祝詞を上げて祓った。高校生の長男が若干神道に興味を示した。将来の総代候補リストに加える。

o月o日 晴
S神社、別の氏子宅の清祓。電話で受けた折は何とも思わなかったが、現場へ行ってたまげた。祭壇前で「厄祓と家内安全の祈願をしてほしい」という。祝詞は上げたが、産土の神様が聞き届けて下さったか、内心ドキドキであった。

o月o日 晴
国立博物館で行われる「大神社展」。支部から助成があり予約で一二〇〇円の入場券が二五〇円で配られることになった。本・兼務社に連絡すると、四〇名分は瞬く間にさばけてしまった。気が付くと自分のを確保していない。

o月o日 晴
早朝、S八幡宮総代会長から電話。七社で夏にお白石持ちに参加することになっているが、「自分の所で希望者があるので新たに加えられないか」とのこと。「昨年の内に締め切り、既に満員」と説明したが「何とかならないか」とのこと。押し問答の末、納得はしないが電話を置いてくれた。しばらくして幹事役のS神社前総代会長から来信。「一人増やせというが無理だと断った」由。やむなく神職分で確保してあるのを譲ることにした。ところが再度S八幡宮会長から電話があり「解決できた」とのこと。希望者のリストを作らなかったための混乱で、「一人づつ確認した結果、既に申し込んだ中に名があった」由。失礼ながら、授業中に「自分にだけ配布物が来ない」と言って騒ぐ生徒を思い出してしまった。